フォナックから、ロジャーの新製品「ロジャー テーブルマイクⅡ」が発売されました。
早速、ロジャーテーブルマイクⅡを使ってみたいという方に試していただき、体験談をHPに掲載してもよいとのことでしたので、試聴レポートを書いていただきました。
試聴していただいたのは、両耳人工内耳を装用しており、ガジェット好きな会社員のTさん(声援隊メンバー)です。
すご〜い、よく聴こえる〜!
きこえにくい場面でどうするよ?
人工内耳・補聴器をどれだけ調整しても、多人数の会議や騒がしいレストランでの会話は、なかなか難しいですね。このレビューを読んでいるということは、以下のようなことでお困りだと思います。
1)離れた場所にいる人の声が聞こえない。
2)多人数での会話についていけない。
3)うるさい場所での会話が難しい。
だから会話が…授業が…会議が…とかなんとか、このあたりに困り事があるんだろなと思います。そんな時の基本的な対処方法として、以下のような方法がありますね。
1)常に、近くで話してもらう。
2)毎回、一人ずつ順番に話してもらう。
3)いつも、静かな場所で会話する。
こうすればだいぶ聴きやすくはなります、そりゃそうですよね。とは言え、「そんなこと常に毎回いつもできりゃ最初から苦労しないよ」ってのが現実だったりします。「じゃ、どうしたらいいです?」となりますが、その答えの一つがワイヤレス補聴援助システムである roger シリーズです。とりあえず、これを使うことで、
1)耳元ではっきりと話したように聴こえる。
2)今話してる人の声がはっきりと聴こえる。
3)周りの騒音を抑えて聴こえる。
ホントに、圧倒的に、聴きやすくなります。
なので、私はワイヤレス補聴援助システムであるroger Selectを買い、普段から使っています。さらに、今回roger Table Mic II を今回お借りすることができたので、roger Selectと比較しながら、レビューを書きたいと思います。
roger Select
だから私はroger Selectを買いました、自腹で。決して安くはないのですが、自分に対する投資として考えた時、見合った利益はちゃんとありました。一式の代金を銀行振込で支払ったので口座残高の数字がガクッと減りましたが、不思議と悲しくは無かったです。むしろわっくわくでした。
roger Selectの良いところは、今までのワイヤレスマイクではなかなか解決できていなかった、複数人の声を簡単にノイズを抑えて聴けることです。つまり、ピンマイク式とかクリップマイク式のワイヤレスマイクだと、どうしても話を聞きたい人の数だけマイクを用意する必要がありました。でも、roger Selectだと、特定の一人だけの声を聴きたい場面から、周囲の複数人の声を聴ききたい場面まで、これ一台で対応できます。私はいつも会議で使うので「周囲の複数人の声を聴くモード」だけで使っています。おかげで6人くらいまでの会議では、何も使わなかったときよりもずっと聴きやすくなりました。「聴く事」そのものに精神を集中する必要性が軽減され、その分他に考えなければいけないことに頭を回す余裕が出てきたような気がします。
ちなみに、学校とかで使うなら、「一人の声だけを聴くモード」を使って先生の話を聴いて、「周囲の複数人の声を聴くモード」を使ってグループワークをする場面までこれ一台でカバーできそう。高校までFMワイヤレスマイク使ってたときは、先生の声はちゃんと聞こえてたけど、グループワークの時はなかなか周りについて行けなかった…
roger Table Mic II
とまあ、こんな感じでいい事はたくさんあったのですが、欠点があります。「複数台繋いで、もっと広い範囲の、もっとたくさんの人の声を聞きたい」と使っていて思っていたのですが、それができませ〜ん。とっても惜しい。仕事柄、10人も超えるような人で集まって会議をする、ということも少なくないのですが、こういう場面でこそ使いたい…でも、できないのか…と思っていたら、出してくれました、Phonakさん。それがroger Table Mic II です。
roger Selectは 6人くらいまでの会議なら良かったのですが、人数が増えてくるとどうしても一台ではカバーできません。roger Table Mic II だと、複数台のマイクをつないで、誰かがしゃべった声をうまくピックアップして聴かせてくれます。roger Selectも同じなのですが、360度から音をまんべんに拾うのではなく、誰かがしゃべったとき、周りの雑音を抑えて、誰かがしゃべった声だけを拾ってくれます。そのあたりのうるさい音も含めてぜーんぶきこえちゃう、なんてことが軽減されます。昔ながらのFMワイヤレスマイクで10人の会議をやりたいなら、10台のFMワイヤレスマイクを用意する必要がありましたが、roger Table Mic II だとせいぜい2〜3台あれば足ります。(会議室のレイアウトにもよりますが…)しかも、設置方法はただ置くだけ、楽ちん。ピンマイク10人にそれぞれ付けてもらいますか?これができると、今まで「人数多いし、どーせ参加したところで何言ってるか分からねーから出る必要ないや〜」と流してたような場面に積極的に参加できるようになりそう。
さいごに
発売日に長期間レンタルしてもらったり、いろいろアドバイス頂いたり。「長崎ベルヒアリングセンター東京」さまには大変お世話になりました。“長崎”ベルヒアリングセンター“東京”というちょっと不思議な名前の補聴器店さんですが、良いとこです。とことんあなたのきこえのために付き合ってくれます。というよりも、きこえに関する悩みは自分中に閉じ込めないで、まずは相談することが解決の第一歩だと思います。ぜひぜひ!
以上、Tさんからのロジャー体験談でした。
Tさんと同様に、会議でお困りの方は多くいらっしゃると思います。
ロジャーテーブルマイクⅡは、特に大人数での会議に役立つツールとして、使い勝手の良さを実感していただけました。
レビューしていただいたTさん、誠にありがとうございました!
発売したばかりのロジャーテーブルマイクⅡの試聴貸出を希望される方は、お気軽にお問い合わせください。