補聴器は多数のメーカーや器種があり、価格の幅も広いため、どのような補聴器を選んだらよいのかわからないという方もいらっしゃると思います。
当センターでは、一人ひとりの聴力や聴こえのニーズ、生活場面等によりおすすめの器種をご紹介し、試聴していただいております。
2020年9月にどのような補聴器が人気だったかをランキングの形式でご紹介いたします。
補聴器を選ぶ際の参考になればと思います。
マイルドで自然な聴こえが特徴のメーカーです。
9月は、障害者手帳をお持ちの方を対象とした総合支援法対応の補聴器が人気で、障害者手帳をお持ちの方の半数以上がオーティコンの補聴器を購入されていました。
オーティコンは、雑音処理性能の高い最新型の補聴器を総合支援法の対象器種に指定しており、手帳をお持ちの方におすすめする機会が増えています。
色の選択肢も12種類と豊富で、出力も高度用と重度用(2種類)があり、聴力に合わせた器種をお選びいただけます。
また、片耳20万円前後の中価格帯の器種も人気でした。
オープンサウンドナビゲーターという、騒がしい場所でも後方からの必要な音声を制限しない雑音抑制機能を搭載しており、より自然に近い聴こえの補聴器です。
iPhone・iPadとBluetooth接続が可能で、電話や音声のストリーミング機能を楽しまれている方も多いです。(Androidでのストリーミングには別途アクセサリーが必要となります。)
シャープな聴こえと、幅広い調整の幅を持つメーカーです。
重度難聴者向けの補聴器とお子様向けの補聴器が人気でした。
フォナックの重度難聴者向けの補聴器はパワフルで、スローコンプレッションという重度難聴の方が言葉の抑揚を聴き取りやすくする機能を搭載しています。
また、フォナックはお子様向けの補聴器に力を入れているメーカーの一つです。高い防水性や、カラフルな本体とフックの組み合わせ、ワイヤレスマイクのロジャーとの連携など、お子様の使い勝手を考えた機能が充実しています。
これらのフォナックの重度難聴者向け・お子様向けのラインナップが、Marvel(マーベル)シリーズとして9月に新登場しました。
新製品の特徴は、すべての耳掛け型補聴器にBluetooth機能が搭載され、スマートフォンと接続して通話やストリーミングが可能となりました。
また、ロジャーシステムの受信機が内蔵されており、防水性が向上し、コンパクトな形状でロジャーを使えるようになりました。
音質にこだわりのあるメーカーです。
9月は中価格帯(片耳20万円前後)の器種が人気でした。
周囲の環境を補聴器が認識し、自動的に聴きやすい音に調整してくれる「サウンドクラス」機能が搭載されています。ご自身で補聴器の操作をしなくても、聴き取りやすい設定に自動で切り替わるため、より快適に聴くことができます。例えば、①静寂、②パーティー(騒がしい環境)、③音楽のような環境を補聴器が認識し、自動的に音の設定を切り替えてくれます。
また、スマートフォンを用いた設定が細かく行えます。音質をご自身の好みに合わせて調整したり、音を聴きたい方向を前後左右のいずれかから選ぶというような細かい設定も可能です。
最近はマスクを外す際に一緒に補聴器が外れてしまい、補聴器を紛失される方が増えています。ワイデックスでは補聴器の購入時にオプションとして紛失補償を付けることができます(片耳2万円)。紛失補償だけでなく、同時に保証期間も1年延長されるという手厚いサポートを受けることができます。
ハウリングのしにくさとオーダーメイド補聴器に定評のあるメーカーです。スマートフォンと連携した多彩な機能にも力を入れています。
9月は低価格帯(片耳15万円前後)のモデルが購入されていました。
全てのクラスに衝撃音抑制機能が搭載されており、食器のぶつかる音やドアを強く閉める音などを抑制します。
スマートフォンとの接続が可能で、リモコン機能による調整をはじめとして、アプリには情報アシスタント機能、健康度のモニター機能など多様な機能が搭載されています。
☆この他にもまだまだたくさんのメーカーを取り扱っております。フィッティングをご希望のメーカーがあれば来られた際にお知らせください。